任意整理とは
任意整理をした場合の返済額
1 任意整理で返済額が変わる可能性があります
任意整理は、借金問題を解決する方法の1つで、各債権者に対し、個別に今後の返済について交渉を行うと言う方法です。
これにより、その後の返済額がどのように変わってくる可能性があるかをご説明いたします。
2 返済総額について
任意整理をする前の段階では、多くの場合、15%~20%もの利率で返済を続けていくことになります。
例えば100万円の借金があり、利率が18%だった場合、1年で18万円の利息が発生するということになります。
もっとも、これは100万円を1年で返す場合です。
例えば1年で元本を20万円しか返さなければ、翌年には80万円が残るわけですから、これに対して18%分の利息を支払う必要があります。
このようにして、実際には高額の利息も含めて返済しなければならないため、なかなか完済できないという状態に陥ってしまいます。
任意整理では、今後の利息をなくすという形での分割合意ができる場合も少なからずあります。
その結果、ある程度は返済をしなければならないものの、任意整理をすることで、場合によっては何十万円もの返済額を減らすことができる場合があります。
3 毎月の返済額について
以上のとおり、任意整理では、合意の結果によって総返済額を大きく抑えることができるケースもあります。
また、ある程度、長い期間の分割にも応じてもらえることも少なくありません。
特に、借入総額が大きい方の場合には、毎月利息を含めて高額の返済をしている方もいらっしゃいますが、将来利息なしで長期での分割返済の合意ができると、毎月の返済額が半分近く減るようなこともあります。
毎月の返済額が減ることで生活を再建することができるようになり、例えばボーナス等を将来のための貯蓄などに回すこともできるようになっていきます。
4 まずはご相談ください
借金の問題を抱えており、その問題を解決する方法として任意整理を希望する全ての方が、スムーズに任意整理を行えるわけではありません。
ご事情によっては、任意整理での解決が難しいこともあります。
任意整理での解決が難しくなる理由の多くは、既に借入総額が多額になってしまっていて、各社が合意を受け入れてくれるだけの返済額も十分確保できないことです。
そのため、借金でお困りの際は、任意整理での解決が選択可能なうちに、お早めのご相談をおすすめします。